別れさせ屋の工作員がターゲットに接触し、別れさせるための工作方法はいくつかあります。ここでは、別れさせ工作として行なわれるの「心理誘導」について紹介します。
■心理誘導とはどんな工作方法?
別れさせ屋が行う心理誘導とは、「今の彼女と別れた方が幸せになれる」「元彼の方が良かった」とターゲットに思わせるように、工作員が誘導させる方法です。
ただし、ターゲットに別れを勧める直接的な言葉を使うわけではありません。では、どのように誘導するのでしょうか。
ターゲットに近づいて信頼関係を築き、いろんな話をする中で、工作員から自分の話をします。ターゲットと似たような境遇や状況であることを話し、恋愛相談を持ちかけます。そして、工作員の考えに共感させて、ターゲット自身のことと重ねて考えさせるのです。
例えば、ターゲットから「今付き合っている彼女は、家事が苦手だからと全くしない」と不満に思っていることを聞き出したとします。工作員は同じような経験がある設定で、「自分も前の彼女が掃除とか料理とか全然しないタイプで、一緒にやればいいと思ったけどあまりにも直そうとしなかったから、結婚を考えた時に別れた方がいいと思った」といったことを話します。すると、ターゲットは自分のことに当てはめて、自然と工作員の考えに誘導されるのです。
■優秀な工作員が必要
家事が苦手という理由で別れることができれば良いのですが、それだけでは難しいでしょう。ターゲットへの信頼関係を築きながら、別れに向けて心を少しずつ動かすことが大切なのです。
工作員は、別れさせ工作を行う前に調査した情報に加え、工作を行う中で得た情報、ターゲットの反応によって、工作内容やプランを考え直しながら進めていきます。
ターゲットから話を聞き出すには、自然な形で接触して何でも話せるような関係にならないといけません。そして、聞き出した情報から、どうしたら別れに繋がるかその場で工作方法を考えて、何気ない会話から誘導する技術も必要になります。
別れさせ屋の工作員は、ターゲットを心理的に誘導する力や、どんな状況にも臨機応変に対応できる能力が必要になります。別れさせ屋を選ぶ際も、このような優れた工作員がいるか確認することが大切です。