別れさせ屋という仕事を聞いたことがあるでしょうか。以前ドラマにもなったので知っている人も多いかと思います。読んで字のごとし、そのままの名前ですが、ターゲットとなったカップルを別れさせることが目的の仕事です。仕事とはいえ、カップルばかりか夫婦ですら離婚へ誘導することがあるこの仕事は、職業的にはグレーゾーンに位置しているような印象です。実際多くの人々が様々な疑問点をあげています。そもそもその仕事は違法ではないのか?答えはノーです。違法ではありません。事務所によっては顧問弁護士を設置しているところや、定期的な警察署への相談指導などを受けながら営業をしているところもあります。注意すべき点は「公序良俗」に違反しないかどうか、というポイントです。別れさせ屋という仕事はその職業柄、工作員はターゲットに接触し関係性を構築します。その際に行き過ぎてしまうと、盗聴したりといった違法行為が出てくることもありますし、工作員がミッション成功のためにターゲットと肉体関係を持ってしまうこともあります。
ここまでいくと法律に抵触してしまいます。あくまで法律の範囲内で計画を成功させていくことが守るべき当然のボーダーラインです。ターゲットにばれないのか?別れさせ屋を名乗っているその筋のプロであるならば、ターゲットにその計画がばれることは絶対に厳禁ですし、ばれないように徹底しています。とはいえ、ばれてしまい、計画が失敗してしまうこともあるのです。よくあるばれるケースとして挙げられるのが、工作員と依頼人のメールのやりとりを依頼人の配偶者や同居人が見てしまう、というパターンと、別れさせ屋との契約書を、これまた同居人に目撃されてしまう、というパターンです。どちらのパターンも依頼人の失態によるものですが、このようなことが起きないようにするためにも別れさせ屋は依頼人に対する説明をしっかりとしなくてはなりません。最近では契約書などは別れさせ屋が預かっておくこともあります。別れさせ屋に依頼することに対してうしろめたさを感じることはありません。人々の需要に対して当然にうまれた供給であり、法にのっとった商品なのです。